ホテル八甲(はっこう)

≪鯖男と鯖子の裏話≫

鯖子・・板長はホテルに帰ったら・・即俺達を出して
仕込みを始めたぞー・・そんなに俺達を捌くのが好きなのか？

確かに板長・・鯖を捌くの好きだわよねー
だよなー好きじゃなかったら続かないよ・・いくら仕事とは言え

鯖男・・板長の頭の中には次の展開の事を考えての仕込み
だと思うのよ
すぐに三春屋で試食会、連休はマリエントで販売

６月は２週続けて青森県物産展・・７月もよ
今・・仕込まないといけないの！

板長は製品を仕入れての販売ではなから・・
売るには、自ら作り・・製品にしての販売なの・・
仕入れをしての販売とは違うのよー！



味見かー・・いっぱい試食の小皿を用意してたよなー
そう！だって板長の味は他の鯖とは違うでしょう

それに・・板長の思いは・・「子供に食べさせたい！」
だから試食をしてもらわないといけないのよ・・

だよなー食べてもらわないと・・分かってもらえない

板長が辛い思いをしていたのは
試食を差し出しても・・
「鯖はダメ！」「何これ・鯖・・食べれない！」

女性の６割の人達には嫌な顔をされたわ・・
６割か・・男性は？・・

鯖男・・男性は確かに確率的に試食してもらえるけど
平日に男性がデパートに来ないわよー

残りの４割で反応が良い人は・・２割かなー

これも販売してみないと分からなかったこと・・体験なの
だって・・八戸の鯖は・・認知されてないから！

鯖ですよーと言っただけで・・１歩・・後ずさり・・
ショックよねー

しょうがないわよねー・八戸でさえ・・〆鯖への思いは
「甘い・硬い・酸っぱい・生臭い！」

「関鯖」が試食販売！となったら・・きっと凄いわよ・・
有名だと試食も簡単なのかー・・そうかもね！

でも・・少しずつでも・・虎鯖の味を伝える努力をしないと
板長の虎鯖も熊谷では初めての販売なのだから、焦ってみても・・

板長は色々工夫もしたわ



初日はコーナーに「虎鯖　棒すし」と「鯖のみそ煮」を
写真のように陳列したの・・

これだと・・見る人は「虎鯖　棒すし」かーで終わる
鯖のみそ煮には別の店の物になってしまうわー



そこで２日目には１列の陳列にしての販売へ
そうかー・・そういう事だったのか・・

鯖男・・見やすくなったでしょう・・・確かに！



そして・・３日目の写真でも変化があるわよ・・
鯖男、何処か気が付く？

エェー・・何処だー？？んー？
鯖子・・分かったー！虎鯖の青い暖簾が商品の上に・・

そう・・実演台には白の虎鯖の旗を・・これで見やすい！
商品の上が何か物足りなかったのが・・暖簾で落ち着いたでしょう・・

確かにそうだよ！暖簾の位置でこんなに違いが出るんだ・・

これも勉強と板長は思ったの・・
次回からは・・レイアウトに自信もついた様子ね！



鯖子・・「子供へ・・」の願いはどうだった？

子供連れのお客様が多かったのは土日・・
子供達の反応は楽しかったわよ！・・ある子供は

「お母さん・・美味しい・・これ買って！」と大きな声
板長もお兄さんも、子供や若い人達の方が

「鯖に対する抵抗感が無いんだなー・・顔が変わる！」
年配の人ほど・・鯖は生臭い魚と決めつけている・・

日曜・・お昼前に何度も前を歩いた人が・・ハーフを買ったの
その方は・・また４時頃に来て

「美味しかったからまた来たよー・・今度は大きいのを」

お兄さんと板長も笑顔だったわー！
そんなことがあったんだ・・俺もその人の顔見たかった！

青森県物産展・・北海道物産展とは比べ物にならないほどの
認知度の低さ・・でもこの方のような方々を一人でも増やせたら
いつか・・北海道に追いつく事ができるわよ！

オイ・・鯖子・・昨日の夕刻に板長がお兄さんに電話したら

「今日も人出は少なかった・・でもリピーターの方が
何人も来たぞー！売り上げは少ないが・・この人出なら上出来の数字だった！」

アラーそうだったの・・嬉しい♪・・きっと
初日、２・３日目の方々よ・・味を伝える事少しずつ前進ね！

多くの来場者が来られるには地道な努力が必要なのよねー

ところで・・鯖男・・あんたはサボりだけなの

エヘー俺・・別な視点で物産をレクチャー明日は
「鯖男のレポート」を・・ハイ



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